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クルー家の誇り

 投稿者:霧人  投稿日:2008年 2月11日(月)10時18分6秒
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  残雪の残る2月のある日、クリスフォード氏は、居間でボリスとくつろぐセーラに以前から思いつめていた事を切り出した。
「なぁ?セーラ・・」
「なに おぢさま、何でもおっしゃて」  「言いにくい事で気を悪くしないで聞いてほしいんだが・」
「なに おぢさま?」
「セーラの名前つまり姓名の事なんだよ。私は、言うまでもなくセーラを自分の娘として立派なレディとなるよう育てたいと思っている。つまり名前をセーラ・クリスフォードと改名する事を承諾して欲しいのだ。しばらく考えてから返事をもらえないだろうか?」
クリス氏は、一気に捲し立てた。
セーラは、ムッとして「その必要は、ありません!」
「それは、考える必要が無いと言うことかね。」
「そうです。セーラと同じ位クルーという姓名にもお父様お母様との思い出が詰まってますもの。養女となってもクルー家の名前を捨てるつもりは、ありません。その事は、私も考えてました。」
セーラは、ニコリと笑うと
「セーラ・クルー・クリスフォードと改名しようと思うの、どうおぢさま」
クリス氏は、力無く笑った。セーラは、さすがあのラルフと私が、身を焦がすほど恋い焦がれたフランソワーズの娘なのだと痛感した。

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