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小公女セーラ最終話補完計画~敬礼~

 投稿者:霧人  投稿日:2006年11月25日(土)07時44分22秒
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  丘田様 小公女セーラの2次小説(超ショート・ショートです。)を投稿します。こういう小説を書くのは、初めてな事なので要領を得ていない部分もあると思いますし、地理の事も考証もいいかげんです。
最終話では、割愛されている部分もあるのでは、と思い書いてみました。
(非常に趣味性のある方向の小説になったと思いますが、思想的背景は、ありません。)


小公女セーラ最終話補完計画~敬礼~

時に西暦1885年も暮れようとしていた頃 ロンドン・・・

リーゼントストリートを疾走する小さな馬車がありました。
その馬車は、ポニーの引く馬車で、御者は、活発そうな少年が務めていて
後部座席には、柔和そうな表情をした品の良さそうな紳士と
どことなく、はかなげな印象を受ける利発そうな少女が乗っていました。
その少女は、透けるような白い肌と、澄んだ緑色の瞳と肩まで伸びた黒髪をしており
とても美しく感じられます。
また髪の毛は、額で真ん中から分けられているので
額がとても広く感じられ、実際そうなのですが非常に聡明そうな印象を受けます。

少女の名前は、セーラ・クルー、少年の名前は、ピーター
紳士の名前は、トム・クリスフォードといいました。

ダイアモンド・プリンセスに返り咲いたセーラは、メイド時代にお世話になった
人々にお礼を言うため多忙な日々を過ごしていましたが、その多忙さは、メイド
時代と違い、とても気持ちの良い多忙さでした。



道路の反対側にある、とある宮殿に差し掛かった時のことです。
セーラは、宮殿前にある人物がいる事に気が付いたのでした。

「馬車を止めて・ピーター」
「はい お嬢さま」
「おじさま、あの宮殿前で警護している衛兵さんは、前、話したけど、ある雨の日に
お世話になった衛兵さんなの。私、お礼に行ってきます。」

同行したほうがいいかと尋ねたクリスフォード氏に
「おじさまは、ここにいて。私一人で行きたい気分なの」とセーラは、言うと
馬車を降りるとスタスタと道路を横切り、その衛兵さんに近付きました。

セーラは、衛兵さんの前に立つと深ぶかと頭を下げお礼をした後
衛兵さんの目をまっすぐ見て話し出しました。

「衛兵さん。いつもご苦労様です。私は、セーラ・クルーといいます。」
「・・・・」」
「いつぞやの雨の日は、じゃがいもを
拾っていただきありがとうございました。感謝の言葉もありません。」
「・・・」
「持ち場を離れると厳罰が下るというのに
あなたの人を思いやる心と決断にどれほど勇気付けられたかも知れません。」
「・・・」
「訳あってあの時は、ある学園のメイド代わりをしていたのですが
今は、親切なおじさまに引き取られ幸せに暮らしています。」
「・・・」
「それでは、失礼します。あなた様のお名前も存じませんが、お体にお気を付けください。」
「・・・」
その後、セーラは、衛兵さんに向かって少し微笑み、右手を上げて手のひらを右下方へ向け
人差し指をひたいの右こめかみ前にあてて敬礼をする仕草をしました。

衛兵さんも思わずセーラに対して敬礼をした後、少し笑ってくれたように
セーラには、感じられました。

クリスフォード氏とピーターは、セーラと衛兵さんの、なんとも微笑ましい
光景をみて、暖かい気持ちになりました。

セーラが馬車に戻ると、クリスフォード氏は、セーラに敬礼は、誰かに教えてもらったのかと聞きました。セーラは、ミンチン学園へきたばかりの頃、パーティーをした事があって、その時、年少組のスーザンとお互いのお父様についてお話しする機会があって、その時に教えてもらったと返事をしました。

馬車は、宮殿を後にしました。

衛兵さんは、あの時は、任務に逆らって、自分の良心に従って、自分の判断で行動したけど
何も恥じる行動は、していないのだ。むしろ誇っても良い行動をしたのだと思いましたが
このことは、自分の胸の中だけに大切にしまっておこうと思いました。

おわり

http://kirihito.at.webry.info/

 
    (丘田けん) 霧人さま、ご投稿ありがとうございます。
アニメ本編では描かれなかった、セーラ嬢のインドへの旅立ち以前のドラマですね。
セーラ嬢のことですから、衛兵さんへのお礼は決して忘れないことでしょう。
セーラ嬢の敬礼、かわいい! イラスト化していただきたいですね。
衛兵さんとのやりとりについては、木馬さまも物語化してくださっています。どうぞ、そちらもお楽しみください。
(小説の部 木馬さま作・インドに旅立つ前に?)
 
 
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